本記事では、呪術廻戦に登場する伏黒甚爾を詳しく解説しています。
- 伏黒甚爾が気になる
- 伏黒甚爾の強さが知りたい
- 伏黒甚爾と恵の関係を知りたい
漫画全巻と公式ファンブックの内容を元にまとめました。
呪力なしで呪術師や特級呪霊を凌駕する天与の肉体を授かった伏黒甚爾。
最強の五条を追いつめた強さや子供の名前を忘れる全開のゲスっぷりが人気のキャラクターです。
ネタバレを含む内容ですが、甚爾が気になる方はぜひチェックしてみてください。
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呪術廻戦|伏黒甚爾とは

出典:呪術廻戦8巻©芥見下々/集英社
伏黒甚爾のプロフィール
名前 (読み方) | 伏黒甚爾 (ふしぐろとうじ) |
誕生日 | 12月31日 |
術式 | なし |
天与呪縛 | フィジカルギフテッド |
趣味・特技 | ギャンブル |
好きな食べ物 | 肉とモツ |
苦手な食べ物 | 酒 (全く酔わないため) |
ストレス | 禪院家 |
声優 | 未定 |
作者の芥見下々先生は甚爾の名前の由来を「漢字の意味まんま」と発言。
- 甚:普通の度合を超えている。はなはだしい。
- 爾:なんじ。おまえ。 のみ。だけ。
作中で特級術師・九十九由基が述べたように「超人」という意味合いがしっくりきます。
禅院家との関係
旧姓は禪院甚爾(ぜんいんとうじ)。
甚爾は呪術界御三家の1つ禪院家に生まれました。
しかし、甚爾には「呪力が一切ない」ことから、術式至上主義の禪院家ではひどい扱いを受けています。
- 呪力がないのに呪霊の群れに放り込まれる
- その嫌がらせで口元に傷がつく
- 甚爾は小さなころからグレ始める
禪院家での扱いは甚爾にとって強いストレスで家出しています。
ちなみに禪院家の構成は以下のとおりです。
- 当主「禪院直毘人」(ぜんいんなおびと)のお兄ちゃんの息子が甚爾
- 直毘人の弟「扇」(おうぎ)の娘が真希と真依
- 甚爾と真希/真依の間に面識はない
伏黒恵の父親

出典:呪術廻戦9巻©芥見下々/集英社
甚爾は伏黒恵の父親です。(通称:パパ黒)
結婚して婿入りすることで「伏黒」の姓を名乗るようになりました。
禪院家で立派にグレた甚爾ですが、恵の母親のおかげで丸くなります。
しかし、恵を生んで間もなく母親が亡くなったことで「もうどうでもいい」と思うように…
恵をお願いね
恵を託された甚爾でしたが、術式(才能)があった恵を禪院家に売る約束を交わします。
これには一応「術式がない自分にとってはゴミ溜めでも術式があれば幾分ましだろ」という考えがありました。
禪院家は恵が相伝の術式を持つ場合は「10(おそらく億)やろう」と言っています。
リターンのあるヒモ
甚爾はお金がないので女の人のところを転々としながらヒモ生活を送っています。
- 一度の仕事で大金をドカッと稼ぐ
- パーッとなくなるまで使う
このように甚爾はただのヒモとはひと味違う「リターンのあるヒモ」です。
「(ギャンブルで)お前が買ってんの見たことねーよ」
10年以上の付き合いがある孔時雨(こんしう)から指摘されるように楽して稼ぐことは向いていない模様。
作中でも競馬のレースを見事に外していました。
五条からは子供を売ろうとしたことも含めてか「僕が引くレベルのろくでなし」と言われています。
伏黒甚爾の強さ

出典:呪術廻戦9巻©芥見下々/集英社
甚爾には生まれつき呪力がなく、呪力を必要とする術式や領域展開は使用できません。
その代わりに天与呪縛によって「フィジカルギフテッド」を与えられました。
天与呪縛:生まれながら肉体に強制された縛りの代償に特別な力を得る
天与呪縛:フィジカルギフテッド
甚爾は禪院家に生まれながら「呪力が一切ない」という代償と引き換えに驚異的な身体能力を授かっています。
- 超常的な五感で呪力がないのに呪霊を認識
- 呪術師や特級呪霊を圧倒する身体能力
- 一線を画した肉体で逆に呪いへの耐性を獲得
作中で見せた術師や呪霊を圧倒する身体能力はまさに「超人」と呼べるものでした。
- 「六眼」(りくがん)を持つ五条でも「速すぎんだろ」と動きを捉えきれない
- 呪力強化なしの脚力だけで当然のように水面を駆ける
- 特級呪霊の「陀艮」をたった1人で祓う
呪力に乏しい真希も同様の天与呪縛を持ちますが、「呪力が完全に0」である甚爾はより強力な恩恵を受けています。
真希は甚爾のように五感だけでは呪霊を認識できません。(呪具のメガネを使用)
術師殺し

出典:呪術廻戦8巻©芥見下々/集英社
甚爾は「術師殺し」と呼ばれ、呪術師を含む対人戦闘ではとてつもない強さを誇ります。
「術師殺し」の異名は伊達ではなく、他の呪詛師が手も足も出なかった過去の五条と夏油を倒しています。
- 人間の残す臭いや足跡だけで追跡できる研ぎ澄まされた五感
- 甚爾のスピードを目視で捕捉することは困難
- 呪力0の甚爾を呪術師は呪力で感知できない
下手な呪術よりもこういう基礎でゴリ押しされた方が僕は怖いよ
後に「呪力」+「体術」の恐ろしさを虎杖に説いた五条。
甚爾に呪力はありませんが、基礎(肉体)でゴリ押しという部分では五条の発言を体現したような存在です。
また、過去に用意周到な策を準備して「隙がない五条に隙を作る」という実績を立てました。
肉体の強さだけでなく、甚爾には策略を練って相手を弱体化させる強さもあります。
呪具を扱う

出典:呪術廻戦9巻©芥見下々/集英社
呪力が0の甚爾は呪術師や呪霊と戦うときに呪具を使用します。
甚爾が使用した特級呪具
呪具の名前 | 術式効果 |
---|---|
天逆鉾 (あまのさかほこ) | 術式を強制解除 |
万里ノ鎖 (ばんりのくさり) | 端を観測されない限り無限に伸び |
游雲 | 術式なし 使用者の膂力を最大限に発揮 |
甚爾は莫大な金額で取り引きされる特級呪具を個人で依頼をこなしていく過程で入手。
また、これらの呪具は自らがしつけた「呪霊」に格納しています。
- 道具を格納できる「呪霊」を身体に巻き付ける
- 「呪霊」から様々な呪具や武器を取り出す
- 普段は「呪霊」を飲み込んで体内に隠している
天与呪縛で内臓も強化されている甚爾は呪霊(本来は猛毒)を身体に取り込んでも問題ありません。
また、武器庫になっている呪霊を奪おうとした夏油の呪霊操術も主従関係を築いていたことで弾いています。
伏黒甚爾の過去

出典:呪術廻戦8巻©芥見下々/集英社
天元と星漿体「天内理子」の同化を阻止するため、盤星教(ばんせいきょう)は天内の暗殺を画策。
甚爾は10年以上付き合いがある孔時雨経由で高額の報酬が得られる天内暗殺の依頼を受けます。
このとき、孔時雨から「恵は元気か?」と尋ねられた甚爾は「誰だっけ?」と返しています。
天内理子に懸賞金をかける
「六眼」と「無下限呪術」を併せ持つ五条悟が天内の近くにいる限りは暗殺はできない
そう考える甚爾は呪詛師たちをけしかけることで五条を消耗させる策に移りました。
- 天内理子に3,000万円の懸賞金をかける
- 47時間の時間制限を設ける
- 五条に術式を継続させて消耗させる
数百年に一度という六眼を持つ五条悟。彼が生まれた際、甚爾は面白半分で見に行ったことがあります。
そのときに幼い五条に気取られたことを覚えていたため、五条が鈍るまで削る策を講じています。
五条との戦闘シーン

出典:呪術廻戦9巻©芥見下々/集英社
- 五条がいる限り天内は殺せないので3,000万円を失うことはない
- 時間制限(ゴール)があったからこそ五条は47時間後に術式を解いた
甚爾の目論見通りに五条は懸賞金が取り下げられた後で術式を解きました。(ゴールがなければ継続していた)
その一瞬の隙に背後からの奇襲で五条にダメージを与えて2人は戦闘を開始します。
- 甚爾が速すぎて五条でも捉えきれない
- 蠅頭(小さな呪霊)を拡散して気配を察知できなくする
- 天逆鉾で五条の術式を解除して致命傷を与える
そして、首元に突き立てた天逆鉾で五条の上半身を切り裂きました。
続けざまに右足と脳天にも攻撃を加え、五条は戦闘不能となって倒れます。
伏黒甚爾の死亡シーン

出典:呪術廻戦9巻©芥見下々/集英社
甚爾は五条に続いて夏油も瀕死の状態まで追い込み、天内理子の死体を盤星教に届けました。
その場から離れようとしたとき、反転術式で一命を取り留めた五条が現れます。
- 五条は死に際で呪力の核心を掴む
- 反転術式を身に付けて自らを治療
- 術式反転「赫」と虚式「茈」を習得
いつもの甚爾なら金にならない戦いからは逃げていました。
しかし、甚爾は「違和感」を感じながらも現代最強の呪術師になった五条に挑みます。
違和感の正体は「甚爾を否定した禪院家や呪術界の頂点をねじ伏せたい気持ち」でした。
自分を肯定するためにいつもの自分を曲げちまった
その時点で負けていた
捨てたはずの自尊心。自分も他人も尊ぶことのない生き方。
最後に思い浮かんだのは恵の顔。
甚爾は「俺の子供が禪院家に売られる 好きにしろ」と五条に告げて死亡します。
この言葉がきっかけで五条は伏黒恵を呪術高専で保護することになります。
伏黒甚爾の復活

出典:呪術廻戦13巻©芥見下々/集英社
五条悟が封印された渋谷事変。
オガミ婆の降霊術で死亡した甚爾の肉体の情報が降ろされました。
- 甚爾の肉体の情報がオガミ婆の孫の身体に降りる
- 特別すぎる甚爾の肉体に孫の魂は勝つことができなかった
- 肉体の主導権は甚爾に移る
甚爾がオガミ婆を殺害したことで術式は解けずに暴走。
自我を失った甚爾は本能のままに戦い続ける殺戮マシーンと化しました。
オガミ婆の降霊術では伏黒ではなく、「禪院甚爾」と呼ばれています。
これはより出生時に近い名前を使うのが降霊術のセオリーだからです。
特級呪霊・陀艮を祓う
伏黒恵が脱出のために開けた穴から陀艮(だごん)の領域に侵入。
甚爾はその場で最も強い特級呪霊の陀艮に襲いかかります。
- 真希から力づくで游雲を奪う
- 当然のように水面を駆ける
- 游雲を研いで陀艮の脳天に突き刺す
禪院直毘人・七海建人・禪院真希・伏黒恵。
甚爾は4人でも苦戦を強いられていた陀艮をたった1人で祓ってしまいました。
そして、本能のまま戦い続ける甚爾の標的は次の強者へと向かいます。
最後は自害

出典:呪術廻戦13巻©芥見下々/集英社
甚爾の次の標的は恵でした。
目にも止まらぬスピードで恵は外に連れ出されます。
恵の式神は甚爾には通用せず、自らの身体を犠牲にした策も避けられました。
オマエ 名前は
戦いの中で自我を取り戻した甚爾は恵に名前を聞きます。
禪院じゃねぇのか よかったな
「伏黒」という名前を聞いた甚爾は尖った游雲で頭を刺して自害。
魂さえ上書きする天与の肉体は暴走した術式さえ凌駕しました。
甚爾は目の前の相手が自分の子供であることに気づいたのです。
伏黒甚爾の活躍は漫画の何巻?
伏黒甚爾は漫画の8巻~13巻で活躍しています。
甚爾の主な活躍
活躍 | 漫画 | アニメ |
---|---|---|
初登場 | 8巻 | – |
五条と戦闘・甚爾の死亡シーン | 9巻 | – |
降霊術で復活・暴走 | 11巻~12巻 | – |
陀艮・恵との戦い | 13巻 | – |
呪力がないにも関わらず強すぎる肉体で超人っぷりを発揮。
最強の五条を死の直前まで追い詰める強さとゲス全開な生き様が魅力的です。
甚爾の活躍を漫画でもチェックしてみてください。
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